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記事: 革紋のものづくり〜革製品が出来るまで〜

革紋のものづくり〜革製品が出来るまで〜
革製品

革紋のものづくり〜革製品が出来るまで〜

一点ものの革製品が生まれるまで

皆さん、こんにちは。革工房革紋の岩月です。

革工房 革紋では、京都の伝統技術を施した特別な革を使用して、革製品を一つ一つ手作業で製作しております。

・かわいい、かっこいいのにしっかり使える

・京都の伝統を感じる、現代的でおしゃれ

と思って頂けるような革製品を目指して、日々工房で制作を続けております。

今回は、革紋がどのように革に向き合い、一つの作品を完成させているのか、その制作過程と想いを少しご紹介します。

素材との対話から始まるものづくり

革紋の製品づくりは、『革選び』から始まります。

私たちが扱っているのは、京都の伝統産業に関わる職人と協力して開発したレザー。京友禅や西陣織の技術から着想を得て、革の表面に模様や泊(きらきらした箔)を施したものです。

京都に行き、直接打ち合わせをした上で、仕入れております。

この革は、ひとつひとつの模様が異なり、同じ柄は二つとして存在しません。

革の制作には約3ヶ月かかります。泊を手作業で貼り、模様のバランスを見ながら加工を重ねることで、独特の艶と深みが生まれます。

柄が入った部分をどう活かすか、これが革紋にとって最初のクリエイティブな工程です。

革紋を最初の方から応援して下さっているお客様はご存知かと思われますが、最初は2色展開でした。(雅と粋)

この柄は、オーダーメイドでお願いしております。

使う方を思い浮かべながら形にする

革が決まったら、次はその革で何を作るかを考えます。

デザインの決め手は、"使う方がどんな場面で、どういう気持ちで使ってくださるか"

例えば、名刺入れであれば、ビジネスの第一印象を左右するアイテムです。バングルやリングなら、自分らしさを表現するアクセサリー。

革の柄の出方や、光の当たり方で変わる表情を見ながら、サイズ感・厚み・強度のバランスをとって設計をします。

①型紙づくり

使いやすさを確保しながら革紋らしいデザインに落とし込みます。大体の大きさやカードの出し入れのしやすさを考えた上で、パソコン上で型紙を作ります。

②試作

試作の段階では、本番の京都レザーを無駄にしないように、まずは別の革を使って形や工程を確認します。

同じ「革」といっても、質感・厚み・張り具合が異なるため、思った以上にうまくいかないこともしばしば。

ときには、5回・6回と作り直しても納得のいく仕上がりにならないこともあります。

でもこの段階でとことん詰めておくことで、本番の革を使うときには迷いなく、最も美しく仕上げられるのです。

一点モノであることを大切にしているからこそ、製品化までに何度も試作を重ねることもあります。

手の感覚で仕上げる、丁寧な工程

いよいよ制作に入ります。まずは裁断。革の模様が一番美しく見えるように、カッターの角度や刃を入れる方向にも気を遣います。

撮影:別所茂樹 

Instagram:https://www.instagram.com/shigeki_bessho?igsh=MXc5YzNrOGdzYW1uYw==

その後、縫製やコバ処理(革の断面をなめらかに整える工程)、磨き、金具の取り付けなど、細かな手仕事が続きます。


世界に一つだけの作品が誕生

すべての工程を終えたら、いよいよ完成です。

でも、完成したからといってすぐに梱包するわけではありません。革紋では、必ず一つひとつ手に取って検品しています。

傷がないか、糸のほつれがないか、着け心地に違和感がないか。自分たちが「これなら欲しい」と思えるものだけを送り出しています。

ときには、完成後に「やっぱりこの部分は直そう」と手を加えることも。

時間はかかっても、それが“革紋クオリティ”を保つための大切なプロセスです。

ものづくりに込めた想い

革紋の作品には、表に京都レザー、中にはヌメ革など経年変化を楽しめる革を使用しています。

京都レザーは、模様や泊の輝きを長く保つため、使い始めたときの美しさが持続するのが特徴です。

一方で、内側の革は使うごとにやわらかくなり、色つやが増し、“自分だけの風合い”に育っていく変化があります。

そんなふたつの魅力を持つ革を組み合わせることで、革紋では「手に取ったときの感動」と「使い続ける楽しみ」の両方を届けたいと考えています。

決して派手ではないけれど、じわじわと愛着が湧いてくる。そんな“ちょうどいい”革製品を目指しています。

大量生産にはできない、「革と向き合い、使う人を想像しながら、丁寧に仕立てること」。

これからも変わらず、その姿勢で、ひとつひとつ心を込めて作品をつくり続けていきます。

最後に

ものづくりの舞台裏を少しでも感じていただけたなら嬉しいです。

「革紋の作品が気になっていたけど、どんなふうに作っているのか知れて安心した」

「一点モノの革製品、大切な人へのプレゼントに選びたい」

そんな声をいただけることが、何よりの励みです。

ご質問やオーダーのご相談は、Instagramや各販売サイトのDM・メッセージからお気軽にご連絡下さい。

インスタグラムhttps://www.instagram.com/kamon_leather2024

LINE

https://lin.ee/25JuhT4

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